餅の消化(1)

 昨年の正月用の餅が冷凍庫の中で黴ているのを見て「結局食べられなかったなぁー」と言いながら、暮れに義母が作ってくれた餅をもらってきた。
 朝から餅では重過ぎるし普段の夕食に餅は「う〜ん」となる。結局、昼に私が食べる…しかない。しかし、私にしても餅は腹に堪える割にはお菓子感覚が勝って食欲が出ない。ついには冷凍庫の中で忘れられて黴る…ことになる。
 いい食べ方を思いついた。
 私は納豆が好きである。しかし朝は食パンでいいし、最近は夕食の米を食べないようにしているため納豆を食べるチャンスが少なくなった。わざわざ納豆のためにご飯を炊くこともあるくらいだ。私の納豆は葱でもなければ生卵でもない。芥子と醤油だけもあまり好きでない。なんといっても大根おろしである。これは私の子どもの頃の食べ方そのままである。ねばねば感は薄まるが、その分大根おろしの辛味も加わって口の中はすっきり食べられる。
 これと餅を合わせてみようと思いついたのである。餅を無駄にしないことに加え、納豆も食べられる。オリジナリティーには乏しく、餅の食べ方としてすでにあるかもしれないが、私の昼食(正月限定)メニューになりそうである。