断続的に雪がちらつく一日、年賀状への一言書き、短冊掛け作り、そして例会に向けた句作…。
 季題から発想して作るとどうしても説明的、観念的になる。できるだけ体験に即して、季題の本意を大切にと思うのだが…
  私は、修学旅行を引率したときに青森で買った津軽「七七子塗り」の箸を使っている。献立によって箸やスプーンを換えるのが面倒なので、何でもこの箸で食べようとする。
  「煮凝り」
    煮凝りを七七子塗り箸口が寄り   未曉
  どちらかというと電話より手紙派だが、暑中見舞い、寒見舞いの類は出したことが無い。年賀状に近況、消息も含めて済ませている。想像に年賀状に寄せる思いを加えて作ってみる。どちらにしても、ごく親しい人に出すのだろう。
  「寒見舞い」
    お互いの持病に触れて寒見舞い   未曉
    ぶっきらな言葉で綴る寒見舞い   未曉