赤沼さん(1)

takasare2007-11-28

 この時期は林道歩きが多くなる。庄司山の北東山麓を歩いた。ジョイウエル桔梗から石切り場を経て、中野ダム上流に抜ける道路に車を置き、庄司山を回りこんだ辺りの分岐から林道に入った。もう見るべき植物も乏しく、彩といえばツルウメモドキがオレンジと赤の実を枯色の中に一際鮮やかさを見せているくらいだ。水溜りは薄氷、少し高度が上がると水晶のような霜柱が立っていた。そして平地では消えてしまった雪が消えずに林道に張り付いていた。うさぎ、鹿などの足跡が賑やかだ。
 もうすぐ今日の最終地点、蒜沢沿いの林道(廃道化している)との合流点という所で、今いる林道の右斜面を登ったところに三角点があるらしいということを地図を見ていたSakagさんが見つけた。笹も疎らでななだらかな斜面だし雪も深くない。距離にして50mくらいなので登ることになった。予定外も林道歩きの面白さの一つだ。手当たり次第の木につかまりながらあっという間に登ってしまった。高い所に見当をつけて探してみたが三角点はみつからなかった。しかし、狭いながら美しいぶなが林立する尾根の風景が見られた。
 登ってきた西斜面と違って東斜面は急である。その急斜面の裾に別の林道が見える。上のほうで繋がっているのかもしれないが、今度はその林道が我々を誘う。それは地図によると、赤沼神社の霊場を通って我々が入った分岐のすぐそばに下りていく。最初は、往路を引き返す予定だったが、このまま急斜面を下りて、赤沼周りで周回することになった。再び手当たりしだいの木で体を支えながらそして半ば滑り落ちるように下の林道に着地した。(写真は、われわれが下った、道無きぶなの急斜面)