アンナプルナ・ダウラギリ展望トレッキング(3)

takasare2007-04-01

  4/1 カトマンズ〜ポカラ〜チャンドラコット(前)
 ラジソンホテルの朝食、当然欧風だし食欲をそそられるものは無い。パンもお菓子みたいなものばかりだし、ゆで卵だと思って割ったら生卵だったりして気持の消化不良が残る朝食だった。それでも3回目宿泊のずうずうしさか水筒にお湯を入れてもらってミネラルウォーター一本分浮かした。
 ダッフルバックも開けさせられ、ザックは中に手を入れて探られる厳しいチェックを通過して国内線の飛行機に乗った。なかなか出発できない。今朝、空からヒマラヤを見学したアメリカ人一家が遅れているのだそうだ。やがて乗ってきた家族には子どもも若い娘もいた。日本人には子どもを含む家族でのネパールトレッキングは無い。トレッキングに対する文化の違いを感じる。飛行機の座席が心配になるほどの体格の父さんが最後に乗って飛行機はポカラを目指してプロペラの回転を上げた。
 同じアルパイン社のツァー2団体が乗っていた。みんながヒマラヤ側の窓に座れるはずも無いが見えないからと文句を言う人もいない。アメリカの娘は、今朝のフライトで見飽きたのか寝ていた。私もKoさんの膝の上に身を乗り出して何枚か映させてもらった。スチュワーデスというかサービス係りのネパール女性が、ナッツとコーヒーをサービスしてくれた。サリーを着ている。ネパールの若い女性と子どもの目は見つめることができない。こちらの心のおくまで見透かされるように大きく美しい。
 ポカラの飛行場からマチャプチャレが見えるはずだが、ガスがかかっていて近くの山の稜線しか見えない。若いサーダーとさらに若い3人のシェルパコック長と3人のキッチンボーイ、女性を含む4人のポーターが紹介された。我々に経験者が多いことで若いのだろうとかんぐったが、彼等はプロ意識に徹している。きちんと仕事をしていた。
 ポカラは第2の都市でも有り、リゾート地として欧米人が好む明るい町だ。湖なども有り市内観光もしたいが今回その予定は無い。我々10人とシェルパを乗せたマイクロバスはすぐ出発した。公園内に入るチェックポイントで止まったが、1時間ほどでルムレという小さな集落に着いた。ここが今回のトレッキングのスタート地点となる。今日は足慣らしということもあり、30分ほどで宿泊するロッジに着くという。この暑さの中ばかみたいに心配してタイツを履いていたがそれなら安心である。しかし、歩き出したら、花でとまり、村の生活を眺め、珍しい蜥蜴を見つけてカメラを向け、村の子どもに話しかけるなどいきなりビスタリモード全開の歩きになってしまっい30分の予定が1時間以上かかってしまった。ロッジでお茶を用意してくれていたキッチンボーイが待ちきれずに途中まで迎えてくれて道端のティータイムになったほどだ。
   ネパールの山肌の村春の色    未曉