ヴォーノ・ペペロンチーノ

takasare2007-02-01

 イタリア旅行をしてきたF先生からお土産をいただいた。帰って袋を開けると小瓶と、ポリ袋がでてきた。ポリ袋の方は一見してハーブと分かるが小瓶のほうは分からない。どうも書かれている文字はイタリア語のようである。英語も読みも意味も分からないが、英語でないことだけはわかる。イタリアに行ってきたんだからイタリア語のはずだ…くらいの分かり方だ。イタリア語の辞書があるわけでもない。じっと眺めていると「これはペペロンチーノって書いてあるのではないか?」「これはバジリコって読める」「オイリオって聞いたことあるぞ」と、どうやらスパゲッティの調味料とかスパイスらしいことが分かった。小瓶の中を良く見ると唐辛子の小さいようなものや香菜の微塵にしたようなものも見える。間違いなく食うものだ。第一F先生が私にくれるお土産だ。食うものに違いないのである。しかし、用法、用量はちんぷんかんぷんである。F先生に電話しようかと思ったが、彼女もイタリア語に関しては大同小異だろうし、自分で食う分には試行錯誤も面白いだろうと電話は止め、後日の昼飯の楽しみにしていた。
 昼飯を自分で食うということは、その分だけ冷蔵庫などにストックされた食品管理に責任が生じてくる。つまり、正月用に義母が作ってくれた餅が残っているとそれを少しずつでも食べるのは自分しかいないからである。食べ物を棄てることに抵抗を感じる裏返しでもあるが…。餅は磯辺にして食うくらいなのであまり得手ではない。それでもなんとか食べ切って、今日「本場」ペペロンチーノの味を愉しむことにした。