千軒そば

takasare2007-01-18

 今日は予約していた注腸バリウム検査で、昨日の朝からおかゆしか食べていない。ましてや下剤で腹の中をすっからかんにしているので、昨日から「検査が終わったら美味しいものを食べよう」と思っていた。
 検査は異常なし。まず、ヨーカ堂で昨日から出張販売している千軒蕎麦を買いに行った。前から食べたいと思っていた蕎麦である。あるときは、厚沢部の太鼓山散策から松前を回って寄ったが休業日で食べられなかった事もある。新聞の紹介記事で休業日を確認して手帳に記録もしている。春になったら行こうと思っていた蕎麦が、向こうからやってきた。「道南美味いもの市」と銘打っているがさびしい出店だ。私は目当ての千軒蕎麦だけまっすぐ求めた。「さあ昼だ。少し早いけど何を食おう」と考えたが、食いたいものと店がなかなか具体的にならない。腹が減っている時に「よーし、検査が終わったら美味いものを食おう、絶対食ってやるぞ」と考えていたのはどうやら食べられないストレスがもたらした妄想でしかなかったようだ。どこどこの○○とは考えてはいなかったから、思いつくものは妄想に比すると帯に短したすきに長しで決められない。蕎麦の入った袋をぶら下げて美原の横断歩道を前に考えていた。
 結論を出した。家に帰ってこの蕎麦を食べよう。この蕎麦だって当然早いうちに食べた方が美味しいに決まっている。結局俺にとっての美味しいものは蕎麦でしかないのかと思いながらも、妄想に打ち勝ち家に帰ってお湯を沸かした。診断の結果、ピロリ菌もいなくなったし、大腸にも異常は無い。「うまいものくらいいつでも食えるんだぞ」とそのことにほくそ笑んだ。だから千軒蕎麦二人前1000円。全部食っちゃうことにした。もり蕎麦とかけ蕎麦にして。