泣面山

takasare2006-10-19

 赤井川の紅葉が見たくて泣面にしてもらった。
 アメダスルートから別れ、渡渉して登った所がビューポイントのはずだったが、きれいさは無かった。どうやら全景の谷底の椴松が生長して青々としているためらしい。一枚もシャッターを切らずに道を急いだ。1時間半の林道は、期待した割には物足りなくて「今年の紅葉は…」などと言いたくなった。少し高くなると葉が落ちてしまっていて紅葉に豊かさが感じられない。わずかに南東斜面に錦秋を感じさせる彩が残っているだけであった。アヤメ谷地から少し降りた辺りの落葉松の黄葉は少し見ごたえがあった。
 ドライブ1時間半、登山口から30分で頂上、昼にするには早いし、10分で下り、アヤメ谷地まで戻って林道脇で昼飯にした。泣麺山は登山口から半分は4m近い幅で笹が刈り払われていてこんなに奥の小さな山の登山道とは思えないほど手が入れられていた。落ち葉に埋もれた柔らかい土の路面で快適に歩ける。頂上からは、鹿部の海岸、大船、丸山、恵山、三森、袴、横津が見える。360度のうち横津と鹿部の間が頂上の白樺の木で塞がれている。葉を落とした梢の間から駒ケ岳が見えるが、迫り来る前線のせいかかすんでいる。Yaさんが「帰りに茸とり」とも考えたが結局そのまま帰ってきてしまった。秋にしては少し収穫の少ない山行だった。