蝦夷編6 幌加内「八右ヱ門」

takasare2006-10-08

2006/10/03
 昼食時間が一区切りつく12時50分ころ幌加内「八右え門」の大きな幕を見つけた。道路を挟んだ所に公共の施設があり、駐車場が空いていたので停めさせてもらった。入ったところは普通の家の普通の玄関でどうやら店は角を曲がって方向にあるらしい。しかし昼時はこちらも入り口になるらしく、応対してくれた。普通の玄関から入り、店を覗くと普通の家の茶の間も外の部屋も人がびっしり入っている。床が抜けてしまっている所もあるようだ。店の方に入ってきた客が、こちらの玄関に回されている。回されても入る余地が無い。我々がその狭い普通の玄関の丸椅子に座らされて待たされているのだ。
 10分ほど待たされて案内されたのは玄関隣の小部屋。相席である。そこに座ってもりそばを注文してからも10分くらい待たされてやっと目の前に供された。
 美味しい蕎麦だ。香りもいいし舌触り歯ざわりしっかり角が立っていて気持いい。たれは江戸前ほどではないが、少し辛目で蕎麦を引き立てている。いつもの3通りの食べ方で楽しんだ。辛味大根はやはり好みに合わない。蕎麦湯は濃い目でこれも美味しくいただけた。
 食べ終わった1時20分でも家中に客が退かず蕎麦を楽しんでいる。早晩この家の床は縫えるに違いない。