蝦夷編５ 滝川「いわ雪」

2006/10/02
　この店は、数年前本で知ってから食べてみたい一店だった。朝時間をつぶしてから滝川の従兄弟の弔問をし、旭川・旭山動物園を見てからまた滝川に戻るという無駄の多い行動をした後午後3時頃「いわ雪」の戸を開けることができた。さすが午後3時では客はいない。
　もりそばを頼み、入り口横の卓に就く。四角い蕎麦せいろに盛られた蕎麦は、新蕎麦らしく薄く緑を帯びている。もりの量が多い。口に入れると新蕎麦らしく蕎麦の香りが鼻をつき、そばの味が口を満たす。美味い。たれは少し甘口かもしれない。少し多めにつけて食べるとそばの香りが負けそうになる。少ないと醤油好きの私には物足りない。難しい所だ。そのままで食べる、わさびとたれで食べる、たれだけで食べる、と3種の食べ方で楽しんだ。期待した味だった。蕎麦湯も濃い目でおいしかった。
　今日は結局この店だけになったので、かけそばも追加した。それほど強くは無かったが、蕎麦のあのひなびた香りがたれの醤油の香りに混じって鼻をくすぐる。これも美味かった。
　時間の都合で外の店は行けなかったが「いわ雪」で十分だった。