蝦夷編3 千歳「千年そば」(2)

takasare2006-10-04

2006/10/01
 特にそそられたわけではないがかけそばを追加した。改めてお札のような食券を購入し、窓口に出した。麺に変化はない。期待したひなびた蕎麦の風味は味わえなかった。温かい掛け汁のせいか麺の角は、もりにもまして丸くなってしまっていたし。舌触りも滑らかになってしまっていた。札幌の十割蕎麦「四捨五入」では、もりは十割だが、かけのときは外2くらいの蕎麦をかけそば用に別打ちしていた。
 表に出ると、もりそばだけで終わっていたYaさんが早速話し相手を見つけてしまって話し込んでいる。相手はベンチに座って水彩で絵を描いている人のようだ。眼前には、原色に近い黄色、オレンジ、赤などの花が縞模様を描いて大きな花畑を作っている。そばの話になり、美味しい蕎麦として日高富川の「松葉」をごぼう天と共に紹介してくれた。この旅の最終日に行く予定だと言うと、自分の故郷で絵も置いてきているからわかると思うと名刺代わりに小さな色紙に絵手紙風の絵をを描いてくれた。話しかけるとこんな風に広がるが、どうもYaさんのように知らない人に話しかけられない。