蝦夷編2千歳「千年そば」(1)

takasare2006-10-03

2006/10/01
 千歳から長沼に向かうR337(道央国道)の両側は大区画の農地が広がっている。道東道の高架をくぐってすぐ「いずみファーム」が農産物を買ってもらったり、農地の景観を楽しんでもらったりする広場がある。その一画にビニールハウス風の直売所があり、その奥にプレハブ作りの手打ち蕎麦屋「千年そば」があった。野菜を買うレジでもり蕎麦を注文すると、厚紙にもりそばと印刷された紙を貼った札のようなものを渡され、調理場の小窓に出した。奥には打ち場があり、そばうちをしている。調理場はおばさん3人がそばを仕上げている。
 もりそばを食べた。新蕎麦らしく香りも味もいい。たれは甘い。だしは昆布もかつおも利いているが、ファームそばに共通している甘さを感じてしまうのは、先入観だろうか。添えられた漬物を食べたくなってしまう。そしておばさん調理に共通の濡れ濡れ蕎麦になっている。せいろの終わり頃は水に浮くような感じで蕎麦が残ってしまう。おばさんたちに蕎麦に対する職人的な気持があれば、口ざわりや舌触りがもっと「蕎麦」を味わえる蕎麦に仕上がるのにもったいない。