「庄司山」(2)

takasare2005-11-18

 汗ばんでいる背中の辺りは冷やッとするが、陽射しが暖かく無風。越田さんの二人展の話を中心に恒例のゆっくり昼食になる。目を遣れば、中野ダムの鉄紺の水面があり、葉を落とした裸木の白茶を除くと後は蝦夷松の黒緑の中に落葉松の黄土っぽい黄色が唯一の彩りのように点在する。函館は海の反射の中に吸い込まれて街の色を失いモノトーンに沈んでいる。山谷さんと越田さんの絵の話が耳を通り過ぎる。とてもいい時間が流れて行く。
 12寺28分下山開始。直下の石切り場の生々しい傷を目に入れながら、そこに飛び込むように尾根を下降する。(写真)直降から緩やかな蛇行になり、小さなポコを巻くように高度をさげ、その後の山肌はジグを切って降りて行く。所々小石が浮いていて油断すると足を持って行かれるが、それに気をつけさえすれば歩きやすい。この時期、足を止める花も無くほぼノンストップでバカ常との分岐に着いてしまった。登り口のボックスまで30分の所用時間だった。途中ゴミの不法投棄の醜い状況を見ながら林道を歩き13時20分庄司山トレッキングは終了した。