「庄司山」(1)

takasare2005-11-17

 前日山谷さんから電話をもらった時には濡れ雪を覚悟していたが、明けると大きく青空が広がる天気。寒さ対策だけはして越田さんを待った。いつもどおり早めに来た越田さんを案内するように桔梗駅前から旧道蒜沢沿いに静観園脇を通って庄司山下の駐車場に車を走らせた。すでに山谷さんは到着していた。他にも車が2台。先行登山者がいるようだ。
 10時出発。林道最奥の砂防ダム下の橋を渡って登山ボックス着10時15分。北面ルートへ左折してトラバース路のゆるやかな登りを辿った。ここへは一人でたらの芽を採りに来ている。薄いフリースで汗ばむ程度、そのまま尾根への取り付き路を登り始めた。今日は大きい方の登山靴を履いて来たせいか、土踏まずが痛い。蛇行する様に登って行く。けっこう急だが天気も善く快調に進む。横津、大川方面の展望が開け、尾根の下部に出た。そこからは庄司山の北に大きく裾を広げたような台地状の所を緩やかに登って行く。北面と名付けられた通りのルートだ。笹原、樹林そして身長以上の笹を漕いで歩いた。斜面の登山道は十分すぎるくらい笹が刈り払われていたが、台地は道を隠すように密生していた。前を行く山谷さんは露を浴びて膝上が濡れてしまった。最後尾の私は、ジャージのせいもあり、ほとんど濡れずに歩けたが…。主峰が大きく右手に見えたり正面に見えたりする。蒜沢コースから山頂を越えてきた先行登山者と出合った。私達より高齢だった。その後も笹の中を徘徊しているような感じで歩いていると尾根が一気に狭くなり。登りもきつくなる。笹は姿を消し、一面の落ち葉を踏みながらの樹間を気持ちよく登る。主峰と双耳をなす470ピークを過ぎると、前方の木立を通して主峰が黒く見える。この辺りからさらさらと音をたてるような雪が降り出したが、塗れるような雪でもないし、青空も見えるので心配ない。ただ、露出した木の根は滑るので気をつけた。大きな岩陰の何をか安置しているのか社の前を通り、後は、トラバースするように雪が止み、日の当たる山頂に出た。風も無く、絶好の山頂日和だ。三回目の山頂だが、こんなに眺望がきくのは初めて。直下に中野ダムが見える。私達に降った雪が、今、蝦夷松山に降っているのか、その辺りが柱が立つようにに白く煙っている。頂上着11時37分。