海向山(2)

takasare2005-11-05

11時着。1時間弱である。山谷さんは前半先頭を歩いた私のペースが早かったと言うが…。羊羹を食べ写真を撮ると再びパラパラし始めた雨にせかされるように下山を始めた。昼飯は降りてからになりそうだ。
分岐まで出て、左へ曲がり、海向山と恵山の外輪山が作る沢に下りるコースをとる。周回コースの山は楽しい。サラサドウダンが赤くなっている。最もいい時期は過ぎているせいか全体は黒っぽく見えるが、近くで葉を一枚一枚見るときれいだ。馬の臀部が終わると、そこから落ちるような道が始まる。慎重に下りはじめると、雨が体に感じられるくらいの降りになって来た。「雨具つけるかい?」と先頭の私が聞くと、もう少し下りてからにしよう。ということになる。足場も悪いしまずはもう少し下の樹林に入ってしまおうと、慎重ながらも急いだ。幸い雨は、大降りにはならず雨具は着ないまま急勾配のジグ道を下った。気は急くし、雨で地面は滑るし脚がつらなければいいが…と思いながら下り切った。涸れ沢の小さな橋に着いた時ホーッと息をついた。そこからは、木の根に上がらないこと、コケの岩は踏まないことを心掛けて沢沿いの道を急いだ。ついに雨が降り出した。もう先が見えているので、少し気を楽に雨具を着重ねた。久しぶりの雨具歩きだ。(写真)今日もまだ小降り。この雨具で大雨に降られたことはない。ラッキーな雨具だ。
 今日は、雨で寄れないが、湿地帯に差し掛かる辺りで二頭の馬に出くわした。野放しにしたため半ば野生化した噂の馬だ。すごい体格で立派だ。道を塞いでいたが、近付くと、我々に道を譲るように樹間に走り込んで行った。結局雨は大降りになれず駐車場に着いた。駐車場の東屋で雨具を脱ぎ、昼飯もと思ったが、体も湿っているし、風呂に入ってさっぱりしてから食べようと言うことになった。
 石田温泉のつもりで道をとったら、恵山市民センターという所に行ってしまった。聞いたら温泉があるという。300円で風呂に入り、大広間の畳の上で昼を食べた。のんびり昼を食べている畳の上にいつの間にか日の光が深く差し込んでいる。今頃晴れて…と苦笑しながら雨具の歩きもたまにいいな等と考えていた。