海向山(1)

takasare2005-11-04

9時少し前湯の川ダイエーの駐車場で越田さんを乗せ紅葉の蛾眉野線を走った。曇り空で昼近くには雨の心配もあるが、その時はその時とばかりに紅葉狩りドライブとなる。盛りは過ぎているが、部分的には見事な紅葉が目を楽しませてくれる。
 10時15分前、無人の賽の河原駐車場に車を留め(写真)歩き出した。大きな掲示板に貼ってあったはずのコース図が剥がされている。合併に伴う名称等の変更のためだろうが再設置はいつになることやら。小さな沢にかかる小さな橋を渡って樹林に入ると、落ち葉が道を覆い尽くしている。林床一面の落ち葉で道がわからなくなっている。ピンクテープがこまめに貼ってあるので迷うことはないがもしそれがなかったら…。自然は巧まざる美しい恐怖を演出する。海向山と前山の鞍部下から前山の斜面をトラバースぎみに斜面を登って行く。結構な急勾配で息があがる。階段をつけてくれているがそれを使うと尻の筋肉がつらくなってくる。自分の歩幅でリズムを作れない登りに対応できていない。456ピーク間近の尾根への登りであえいでいる耳に何か聞こえる。立ち止まって息を整えると、雨である。頭上の枝をすかしてみると一面の曇り空だが、暗いのは真上だけで長い降りにならないようだ。それでも、汗ばんできたので二人は上着を脱いだ。尾根に出て気持ちよく歩き出すとすぐ456ピークに出た。曇っているため展望は良くないが、思い思いに写真におさめ、雨の心配もあるのですぐ海向山に向かった。
 今までの登りが惜しまれるような下りが、鞍部に向かって続く。落ち葉が敷き詰められた最下部からは再び急勾配の登り返しになる。なるべく休まないようにと思いながらもつい上を見たり二人の止りに合わせたりして休んでしまう。それでも20分程で肩に出ることができた。昨年登った時よりは早いペースで来ている。サラサドウダンやイソツツジの中をかき分けるように進むと、馬の臀部のような頂上部になり分岐から左に折れて、15mの頂上標識に着いた。