当別丸山

takasare2005-10-24

 昨年の同じ時期登っている。その時は若狭さんが一緒だった。昨年と同じことも期待していた。茸である。なめこがあの旧ルルド前の倒木に…。
 9時YA宅出発。秋晴れの絶好の登山日和。9時40分には修道院裏の駐車場から歩き出した。新ルルドに至る石段を一気に登って一息付き、山道に入った。気になるのはなめこ。まずは様子を見ようと言うことになり旧ルルド方向へ。期待しながらぬかるみを進むが匂ってこない。例の倒木はそのままあったが、茸は一片もない。残念。時間があったら帰りに周りを探すことにして登山道に戻った。
 前山の山裾を巻くような緩やかなトラバース路はそのまま尾根への取り着きに続いて行く。ジグを切って登る道もあるが、YAさんは、直登ルートを採る。YAさんとKOさんはもっぱら展覧会や画友、函館画壇の話をしながら快調に登る。KOさんは若い頃の脚力が蘇ったらしく途中で休むことが無くなった。付け焼き刃の私の方がいつものように息が上がってしまうのは当たり前かもしれない。緩やかルートとの分岐で水分を補給し尾根道を辿りはじめる。なめらかな灰白色の木肌に紅葉が映えるブナの林間を縫うように(下手な男子の並み縫いのようにたどたどしくあえぎながら)登りが続いた。昨年登った時は、取り付きの斜面のきつさは印象に残っているが、その後がこんなに急勾配だったとは思わなかった。それでも涼しさと周りのマイナスイオンに助けられて足は動いた。もう一登りの所で羊羹タイムをとり、給水した。山が低いこともあり、景色は樹間越しなので見えにくい。
 小休止後急登をこなすと道は緩やかになったが笹が高くなり倒木が多くなった。迂回し、くぐり、またぎ
胸までの笹の下に道を探しながら10分程歩いたところで頂上に出た。北の方角に駒ヶ岳が端正な姿を見せていた。東には海に浮かぶ函館山函館市街があった。昨年こんなに展望できたろうか。11時05分着。
 天気も良く、風も穏やかな中1時間程ゆっくり昼食をとった。お互いの持ち寄りを食べあいながら、腰を上げるのを忘れてしまいそうな昼飯を食べた。もうこんな日はないんだろうななどと思いながら。1時頃下山開始。急勾配だっただけに、ノンストップで降りたら30分弱でトラバース路に着いてしまった。時間が早かったので、旧ルルドからずいぶん奥まで茸を探したが見つけることはできず帰って来た。
 修道院の裏手、墓地の所で振り返った丸山(写真)は少し終わり頃の紅葉の装いで青空の下にあった。