「なでら」米沢

takasare2005-10-22

 以前米沢に来た時に入った店を再訪したかったが、米沢市の中心部はイベントが開かれているらしく車が入られない。一回は、上杉鷹山公園前の駐車場に入れて歩こうとしたが、遠いし時間がかかりそうなのであきらめた。米沢市でチェックしたのは3軒。そのうちの市中心部の1軒を諦めたので、郊外の「蕎粋庵」「なでら」を探した。迷路のような細い道をとにかく抜け出てから当たりをつけて探した。ほどなく蕎粋庵は見つかったが、時間前。なでらを探したらちょうど開店時間にあわせるように見つけることができた。
 農家である。県道ぞいの農家に農家仲間が打ち合わせにでも来たように訪れてしまうような佇まいである。農家の前の広場に車を停める。耕耘機のように。農具や生活用具が軒下に置かれている。開店準備をしていた店の人も、前掛けをしているわけでも無く、農家のおじさんおばさんでしかない。「そば」の幟と、暖簾がなければ見つけられない蕎麦屋だろう。
 もりそば(600円)とかいもち(350円)を頼む。二八蕎麦ということだが味も香りも高い美味しい蕎麦だ。雑然とした農家の居間でなんとなく居心地よく食べることができた。かいもちの方が、香りが薄いくらいに思ったが、これも蕎麦味噌だれと、納豆だれでおいしくいただけた。蕎麦湯も重くておいしい。
 自ら「百姓家敷」と称する農家の居間で食べた。