雁皮沢林道歩き

takasare2005-09-26

 明後日の予定もあるので、今日は林道歩きが計画された。いつもは、中野ダム奥の赤井川、黒井川沿いを利用しているので、今日は、中野ダム左岸雁皮川沿いに伸びる林道の様子を見がてらそのつながりも見てこようと言うことらしい。
 いつものように9時にダム駐車場で顔をあわせた。YAさんは地図を持って来て今日のルートを概観させてくれた。
 いつも結構な水量が流れているダム下の渡渉箇所はダムが放水を止めているので乾いている。車両の渡渉のため川底に敷かれているコンクリートの大きなブロックの上を歩いて渉った。広く立派な林道を歩き出した。木が高く茂っているため、日がささず寒いくらいだ。「この木はなんでしょう」と書かれたプレートがあった。蝶番がついていたので上にあった板をはねあげたら下の板に「イタヤカエデ」と書かれていた。私のようなものには良いアイデアだが、心無い人が多いのか壊れているものが多かった。
 寒くなったことは、道端の植物が少なくなった(植物は少なくなっていない。花が少なくなった)ことでわかる。ノコンギク ゴマナが我が物顔に日当たりを占拠している。林道の分岐に差し掛かるたびに地図で確認しコースをとった。林道歩きには5万分の一の地図が不可欠なことがわかった。登山道よりはるかに分岐が多い。アヤメ谷地の方へつながる分岐から赤川道路に出る林道を選んで下りモードに入った。道は狭くなり、笹が少しかぶっている。オフロードバイクらしいタイヤ痕がついている。途中、廃道化されそうな道を確かめたり、袴腰や烏帽子を違う角度から眺めたり歩きを楽しんだ。
 日当たりの良い所を選んで昼飯。
 最後の分岐と思しき所から広いできたばかりのような林道にコースをとった。道端に手付かずのタラの木が並んで葉をつけている。中にはきれいな薄い燕脂色の花を咲かせている木もあった。来春は採りに来なければなどと話していたら、突然道が切れて無くなった。進むと深い林の沢地形が半擂り鉢型に落ちて行っている。踏み分け道も獣道も無い。どうやら、地図に無い新しいつくりかけの道をきたらしい。引き返さずに
そのまま降りることにした。下草が少なく歩きやすいこと、確実に赤川道路が近いことがわかっていたので
直線的にその涸れ沢を下った。暗く、緑灰色の林の中にツチアケビの真っ赤な実があった。(写真)
 途中植林のための赤いテープなどを頼りに道を探したが、ついに見つからないまま赤川に出た。渡渉箇所を探して川岸を歩き、渉れそうな所に石を投げ込んで少し冒険心を満足させながら、川を渉った。人家の間の空き地を越え、赤川道路に出て、駐車場へ戻った。
 地図を見たが、場所的にはそう間違っていない。(YAさんがインターネットで最新の地図で調べたら造りかけの新道があったことがわかった)。昨年の大川射撃場林道以来の「道無き道歩き」が楽しめた。