むき蕎麦

 山形酒田にいる甥から「むき蕎麦」なるものを送ってもらった。蕎麦の実、玄蕎麦から殻を取った「抜き」を茹でて缶詰にしたものらしい。「無添加無着色の自然食品」と同封の舌代に書いてあった。蕎麦100%が缶詰になっている。開けると蕎麦の実がぎっしり詰まっている。説明書にしたがって笊に取り、ほぐすように水洗いをし水を切った。愛用の深皿に入れ、同梱のたれをかけまずはシンプルにそれだけで食べてみた。缶詰の工程で仕方ないのかもしれないが、味や香りは薄まっているようだ。しかしそば特有の素朴さがかすかなそばの香りや味とともに口に広がる。一缶2〜3人前とあったが平らげてしまった。お茶漬け感覚かもしれない。
 こういう蕎麦の楽しみ方もあるのだ。缶詰でなく食べてみたい。