「あらき」(2)村山

takasare2005-07-27

 「あらき」は村山市郊外の住宅街にある。わらぶき屋根に黄土色の漆喰壁、農家然として
建っているが、うっかりすると見過ごしてしまいそうになるくらい周りに溶け込んでいる。
きっと、農家の建物を移築したのだと思うが、中の柱や梁も黒光りして歴史を感じさせる。昔、蕎麦どころではお客さんが来ると蕎麦を振舞うことでもてなしたという。そのコンセプトが伺える。
 周りに溶け込んでいる理由がわかった。ここの住宅は一様に同じ敷地面積で、同じような敷地利用で家が建てられていた。他の住宅では庭になっているところが「あらき」では駐車場になっている。
 郊外、目立とうとしていない、コンセプトがしっかりしている。店主の自信が伝わってくる店構えを感じた。こういう自信も蕎麦の味になってくる。
           (写真は「あらき」ー駐車スペースの奥に入り口が見える。)