「パスタリア」本町

 今日はちょっとした買い物があり夫婦で出かけた。スパゲティを食べようと言うことになり、「パスタリア」に向かった。開店時間前だけど開けてくれるだろうと甘い考えで行ったら、カギがかかっていた。表で開店を待っていた私達を気にかけていてくれたのか、時間になるとすぐ、御主人自ら出迎えてくれた。
 ここの店のカウンター席は、調理台や、流し、コンロと同じ高さでしきりもないから、調理の過程が手に取るようにわかる。じぶんのオーダーした「トマトソースの冷製スパゲティ」がどんなふうに調理されるのか今、どの段階かも見られるから待っている感じがしない。読みたくもない週刊誌や新聞などで時間をつぶさなくてもいいのである。御主人を中心に、狭い調理場に6人の人が働いている。ぶつかったり、滞ったりすることなく7〜8人分のスパゲティが調理されていく。
 食材、調理方法、手際、チームワークさえも全部見せる。そこに御主人の絶対の自信を感じる。そしてそれが美味しさになっている。このおいしさは「美味しい料理」といえるための大切な要素だと思う。