ごっこ汁

我も子も雑草雑魚ごっこ    未曉

金も名も残らぬ人生ごっこ  未曉

ごっこ汁が食べられはじめの頃、椴法華の漁師は「こったらさがななげでらもんだ」と言って義母のバケツにそれこそ投げ入れてくれていた。今や「良い値段だわ」と妻が言うようにしょっちゅう食べられない魚になった。地域興しにも一役買う程の人気だ。そのうち首都圏にでも行くようになったら高級魚並みの値になるかもしれない。そうなるといっそう食べられなくなる。

我が家では生海苔を入れるのでごっこ汁はいっそう「良い値段」になる。

ごっこよおまえもか」