野紺菊

初秋の函館山を歩いてきた。

晴れ渡った空を映して真っ青な海、津軽半島の陸影も間近に見える。仲間で、夫婦で一人でとたくさんの人が登り、降りすれちがう。園児の遠足に道を譲る。エネルギーの塊に挨拶され挨拶を返す。賑やかさがつづら折りの道の上に遠ざかると少し静かになる。

足下、道ばた、山すべて、生きとし生きる物は静かに秋を深めていた。

野紺菊観音仏を巡る人   未曉

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二合目に園児賑やか薄紅葉     未曉

何一つ揺らぐ物なしバッタ跳ぶ  未曉