私のような軟弱者は一日も生きていけないと思うが、私は「縄文時代」に憧れる。勝手に、土器などを作っている自分を妄想したりしている。その私が待っているのは「春」である。冬は土器作りには適さない。しかし待てば待つほど春の歩みは遅い。
  大船の縄文遺跡に吹く風はまだ冷たかった。
     縄文の里に幾度春遅々と  未曉