雪間

 本を読んだり、五七五を頭の中に転がしたり線路の旅は本当にのんびり出来る。日の光は雪に跳ね返って車窓に溢れ出す。白老のあたりか雪一面の牧場が馬柵に仕切られている、その一つに親子の馬がいた。親子の馬の顔が入るくらいの大きさの雪間が顔を覗かせている。太平洋も穏やかである。
   親子馬雪間の草に顔を入れ    未曉