凍道

    油滴切れ冬筍の香のかるさ     未曉
 田ざわを出る。口に残る旨さと酔いにふわっと出る。たちまち寒さと足元の危うさにふわっが消える。
    首の雪酔いに溶かして夜の街へ   未曉
 年末の感じがし始め、少し賑やかな本町の夜からタクシーで抜け出てくる。舗装面が少し光っている。うっすら凍っているようだ。
    凍道の繁華の光放射せり      未曉