私的蕎麦の道(3)・道の駅〈きたかわべ〉

前日は昼近くの埼玉出発だったし、久しぶりの車泊初日だったので早めに道の駅を探した。今日の日光への便利を考え、午後4時には渡良瀬川遊水池の河畔に立つ道の駅きたかわべ二車を泊めた。
 寒い。寝袋の中は快適だがトイレに起きるのが非常に億劫だった。紅茶を持ってくるのを忘れたためお湯を湧かしそれでサンドイッチを腹に入れた。やっと朝の寒さを克服できた。
 道の駅の高いところに上がり大きな谷中湖を眺めた。渡良瀬川、遊水池…国語の教材で何度か取り扱った「田中正造」の地である。田中正造が眠る雲竜寺はここから30キロほど上流にある。
 日が照りだして遊水池の河川敷にある二本の木の若葉が光を反射させている。
  渡良瀬に休みし水の若葉影   未曉