午後またカーリングに興奮し、奥さんは雪掻きに汗を流し、娘達からの電話で姉妹でこれから映画に行く等と聞きじゃあ外食するかと言うことになった。何の脈絡もないが結果としてそうなった。店に入って席に着くとそこには、外に座らせられたように感ずるほどの大きな窓があった。
 少し湿った雪で夕暮れの町は沈んでいるように見えたが、実際はしばれて締まって来たのかもしれない。路面は濡れているのではない。凍り始めていた。
  暮るる町動かぬものの凍りゆく  未曉