歳時記の言葉に刺激され、見過ごしていたものにあらためて詩情を感じたりすることが多い。「ここで一句」というのが出来ない。季語に触発された句も習作のつもりで取り上げていきたい。
  季題「初景色」 『元日は見慣れた景色でも、年頭ゆえに淑気が感じられなんとなくめでたさがある。』(角川春樹編・現代俳句歳時記)
 正月、印象に残ったのはまさしく見慣れた景色だった。
  
   時化しぶき濡れし下北初景色   未曉
   日和見の丸山晴れて初景色    未曉