兼題「女正月」
 来月新年句会のもう一つの兼題が「女正月」である。歳時記の例句に「芝居見に妻を出しやる女正月」というのがある。これは男尊女卑等という言葉を出すまでもなく今の時代に通用しない季語に思える。対して元旦から松の内を「男正月」というそうだがこれも当てはまらない時代だと言っても反対されないだろう。だから、私は母の時代の正月のそれらしき様を詠むしかない。
  女正月酒も少しは用意され   未曉
  女正月無人講より始まれり   未曉