心配した天気もどうやら持ちこたえた。高曇りの空はかえって登山日和とも言えた。三回目の新聞局同窓登山は大千軒になった。初めての人にとっては憧れの山でもある。私はこの時期恒例のお花見登山である。
   殉教の山大きくて迷ふ霧   未曉
   殉教の谷四百年今日の霧   未曉
  頂上南側の江良岳から千軒平の大花野は十字架があることで単なる花の山ではなくなる。花で有名な月山の頂上の神社とも少し意味合いがちがう気がする。殉教にまつわる歴史に思いを至らすと不謹慎かもしれないが「アクセント」として印象深い。
   殉教の谷源頭にお花畑    未曉