来月の兼題は「母の日」と「花」。兼題が出されるとその季語のイメージが新鮮になってくる。外部から刺激を受けないと活性化しない季節感ではこの先心許ないが…。
 「母の日」
 母は、私が赴任した島牧から帰ると必ずきんぴらゴボウを作っていてくれた。「あんたは安上がりで良い」といいながら…。
 すぐイメージされる具体的な母との思い出はゴボウに集約されつつあるようだ。
  母の日や牛蒡千切り始めけり   未曉
 「花」
 今年は未だ桜には早いのでこれも思い出になってしまった。
 今の図書館と五稜郭公園の堀との間は昔、ただの草原だった。恰好の遊び場だった。ある日突然草が刈られ、桜の苗木が10M間隔くらいで植えられた。その日から遊び場でなくなってしまった。今は、見事な桜に育っている。公園の中の広場は少し成長した我々の三角ベース場だった。花見時期はそこは遊び場でなくなった。
 五稜郭公園に花見に行っても、思い出すことが多く花見どころではない。
  城趾に遊びし日々や花明かり   未曉