「田ざわ」の会があった。季節のものをそれも日本各地に求めているので幅や奥行きまで感じながら愉しむことができる。
   天ぷらの冬筍の薄衣           未曉
 菜箸の先に挙げられた天ぷらが、敷き紙の上にからっと置かれる。そのタイミングでいただき、次がくるまででちびりと飲る。つい話に夢中になるとそのタイミングがくるう。話もそのタイミングに合わせるくらいが年忘れにはちょうどいいのに…。
   天ぷらを供(だ)される間合い年忘れ   未曉