takasare2008-09-14

 十五夜 芒、野紺菊、鳥兜、蝦夷胡麻菜などを七飯岳から採って来た。近所の家からいただいた見事な栗の一枝、我が家からの鬼灯で満月への供華とした。
 蝦夷山辺りの稜線から離れた空に月が出た頃はまだ太陽が沈む前だった。灯かりを消し月見酒を楽しむ頃はもう月は中空に小さくなっていた。盆のような名月はもう一月遅い満月を待たなければならない。
  名月や盆に溢れし酒器の影   未曉
  月と供華語り合ふたる一夜かな 未曉
 隣の山紅葉と我が家の木蓮の間に月が昇ってきた。ズームしたフレームの中で月とそこに葉を届けるように山紅葉が枝を伸ばしている。写真俳句にできるか。