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朝から降りだした雨が風をともなって大荒れの天気になってきた。雨に降り込められて…嫌いではない。メールの受信トレイの整理、山行記録の写真編集、俳句の整理などなどやりだせば結構ある。しかしどれもやらなければやらなくて許されることばかりである。気がついたらパソコンに向かって3時間が過ぎていた。蛍光管が点滅を始めたので買いに行くつもりだったが一晩くらいどってことはない。それも止めた。
雨蛙今日一日を雨の家 未曉
出来ればやっておいたほうがいいことはある。自分の生活の範疇にない季題の句作だ。
「鮎」は最初の赴任地島牧での思い出しかない。泊川の河口に同僚が下宿していた家があり、そこのおばさんが鮎をご馳走してくれたことがある。灰の代わりに小石が敷かれた囲炉裏に串刺しの鮎を挿し並べ焼けるのを待った。「手で頭と尻尾を掴んで背中から…」と食べ方まで教えてもらいながら食べた。あの香りと塩の味はかすかだが覚えている。
鮎焼くや河口の家の小さき炉 未曉
勤務した学校は小中併置校。中学生が河口で手掴みで獲っていたのも見ている。食べたのが落ち鮎ならば秋だがそこまで思い出せない。その頃は、監視もうるさくなかったしどう獲ったものかも知らずに食べていた。