函館アルプス

 昨年行ったときに感動して私が勝手に言っている名前である。蝦夷松山、雁皮山の東面である。
 今日はKGゴルフ場入り口辺りの縄張りゲートで車を降り、舗装道路を登った。ゴルフ場の作業道からスノーシューを履いて蝦夷松山の巌峰を巻くように東面に入っていくと足元から競りあがるように急斜面が青空に向かっていく。高くは無い。夏登れば3、40分で登ってしまう高さだ。しかし、「かっこいい」のである。岩峰である。稜線の起伏が多く鋭い。連なっている…がそれだけではアルプスにはならない。
冬であることが大切な要素になる。一つ目は、見る位置である。冬しか来ようとはしない場所、というより冬だから簡単に歩いて来られる場所なのだ。雪が無ければここは丈の高い笹が一面に密生しているため歩く人はいないが、冬は笹を圧した雪が厚く積もり、スノーシュー山スキースノーモービルの遊び場になる。緩やかな起伏に疎らな雑木があるだけの雪の広場になって誰でも来ようと思えば来られるポイントなのだ。二つ目は雪である。岩峰に雪が張り付き、青い空を背景にして見たとき低い山は高度感をまし、アルプス的な雰囲気を垣間見せる。だから今頃限定のビューポイントなのである。
 ただし、私はアルプスには一度も行っていないので文句を言ってもらっても困る。私が勝手に思っている。