横津岳車道歩き・単調

takasare2008-01-22

 雪がうっすら積もってそれが丁寧に除雪されているので素晴らしい道路になっている。穴ぼこだらけの舗装面よりハイウエイ感覚でドライブできる。しかし、ドライブもゲートまでであとは歩きになる。ゲートを過ぎても頂上のアンテナ管理にために毎日通う人がいるのでハイウエイは続いている。というより、そのためのハイウエイ道路なのである。今日は、その車道を歩かせてもらった。
 十分な二車線幅の車道に気持ちよくなってすたすた歩きに近いスピードで歩き出してしまった。登りは最初のスピードが肝心で疲れを感じてからふさわしいスピードに戻そうと思ってもなかなかできないものである。30分歩いて休みを取ってもらってペースを整えることになってしまった。
 すたすた歩きになってしまったもう一つの理由は、単調さにあることに気がついた。風が無い。歩く足元に気を遣うことが無い。車が来るわけでもない。そして彩が無いし、実や冬芽も道路幅が広いため普段のように目に入ってこない。気がつけばただ歩いている。スノーシューを履いて笹の上を歩けるほど積雪は無い。結局すたすた歩きの感じでゴルフ場まで歩いてしまった。
 ゴルフ場には、除雪の車があり人がいた。ここから単調でなくなった。除雪の人が声を掛けてくれてスキー場まで乗せて行ってくれるという。楽をしたかったわけではないが、こんな車に乗せてもらえるチャンスも無いと思い乗せてもらった。スキー場の手前で下ろしてもらった。ここまでくれば雪は十分ある。スノーシューに履き替えた。スノーシューを履いても膝まであるような雪原に足を踏み入れた。冬ならではの楽しい歩きが始まる。スノーモービルで締まったトレースを辿りトラバースするように緩やかに登れば鳴川岳である。大きな沢を挟んで対面に七飯岳の白銀が日に映えていた。その後、ドカドカと好きなように斜面を下る。時々笹の葉を隠しただけの雪を踏み抜き雪まみれになるのも楽しい。若い白樺の樹林を抜け、雪折れの枝を払い、函館の街を遠望しながらドカドカと歩いた。さっきまでの単調さはどこへやらである。昼飯がうまかった。
 ゴルフ場からの帰りはまた単調になったが、満足感が伴っていた。