バカ常尾根の途中から蒜沢へ下りるトラバース路をスノーシュートレッキングした。このトラバース路は南面しているので日が出ていると気持ちいい。山側の2Mほどの壁に張り付いた雪の表面にかすかな筋が見える。小さな雪の塊が転げ落ちると雪を巻き付けて落ちるので丸くなる。転げ落ちた痕が行く筋もあり、その末に小さな雪玉が終止符のように丸くなっている。なんと言ったかなーと考えているうちに写すのを忘れてしまった。「雪まろげ…?」。いいのがあったら写そうと思ったが出逢わなかった。帰って調べたら、雪を押して球を作ること。雪だるま作りの前段の作業を言うらしい。少し違うかもしれないが、風が作った雪まろげということにして…。
  笹揺らし風戯れの雪まろげ    未曉
 帰り、まだ2時だというのに急に寒さを増し、灰色を濃くしてきた空を一羽の鷹が尾根を越えて行った。午前中の日差しの中とは違う寒い風が吹いていた。
  鷹の尾や尾根を掠める風見せて  未曉