猛暑の庄司山(1)

takasare2006-08-15

 来週の大雪の打ち合わせを兼ねて、庄司山に登ることにした。今日は、終戦記念日で駒沢苫小牧高が青森山田高と対戦する日で、曇りのはずだったが登山口に立つ頃にはもうすっかり晴れわたり、暑い。小泉と言う三流政治家が、国内外の圧倒的多数の人々の心を踏みにじって、自分の心だけを押し通そうとするつまり、意地を張るだろう。戦前の、識見も国際感覚も持ち合わせず自分の意地に固執するだけの政治家と同じ四流政治家になる日だろうし、もしかしたら歴史的にも暑い印象の一日になるような気がしていた。駒沢も負けそうな気がしていた。いつまでも勝ち続けることなんかできないんだから…、とすれば、駒沢の選手たちにとっては暑い暑い一日になるに違いない。今日の天気予報は曇り、少なくても日に焼かれずには登ることができると思っていたのにあてがはずれ、暑い暑い登山になりそうだ。
 何気なく歩いていた林道で危うくマムシを踏みそうになった。踏み下そうとした右足の下になにやらうごめくものがあり、とっさに左足だけでジャンプして飛び退った。とぐろを解いた白茶けた蛇が道端に逃げ込んでいく。Yaさんが「マムシだ。マムシは臆病だからすぐ逃げるけれど、踏んだりいたずらすると噛み付こうとするんだ」と言う。踏まなくてよかった。今日はスパッツもつけていない。この出来事は、一瞬暑さを忘れさせてくれたが歩き出すと、冷や汗もまた汗に変わってしまった。
 入山ポストで水分を補給してしまう。今日は最初からTシャツなので、夕べ妻に作ってもらった腕用のスパッツをつけた。庄司山の北面ルートは笹がかぶり腕で笹を掻き分ける必要があるからだ。でも用はたさなかった。理由は、上腕部のゴムが緩くてずり落ちてくること、この山を愛してくれている人たちが笹をきれいに刈っていてくれた事による。でもそんなことはどうでもいいくらい暑い。もう全身ぐっしょりに成っている。先頭なので休憩ポイントを考えなければならない。個人的にはすぐにでも休んで、水を飲みたいがプライドもある。この北面ルートは登り始めるとすぐ急斜面のジグが続く。ズボンに汗が染み出てきている。小さな木陰があった。つい、そこで休まずに「次にいい木陰があったら休みます」と言ってしまった。案の定次の木陰がなかなか現れない。斜面がいよいよ急に思え、暑さが痛いくらいに全身を打つ。私は四回目の庄司山、苦しくてももう少しいけば椴松の林があることがわかっているのでまだいいが、はじめてのKaは見通しがもてないのでゆるくないだろう…などと彼のせいにして、その椴の林の前の小さな木陰で休みをとってしまった。一気にペットボトル半分飲んでしまった。5分ほど休んでザックを背負う。木陰の先は眩しいくらいに明るい。眩しさが全部暑さ何だろう。意を決して木陰を出る。出て歩き出したとたんに次の休みはどこにしようなどと考えてしまっていた。