「小嶋屋」十日町

takasare2005-11-11

 4月ネパールランタン谷のロッジで十日町市の大渓さんに教えてもらった川西町の小嶋屋が見つけられず結局十日町市内の小嶋屋本店に入店した。
 わたや(小千谷市)の蕎麦は緑色をしていたが、小嶋屋のはふつうの蕎麦より少し色が濃い感じのそばだった。角形のせいろに十個のぼっちもりが並んでいる。ここでも、蕎麦猪口にたれが入っていて、その他に小さな徳利にもたれが付いてくる。わたやのようにからしは付いていない。1〜2本そのまま口に入れたがやはり長い。それだけで口一杯になってしまう。ふのりでしっかり繋がっているがわかるくらいなめらかで腰が強い。それだけ素朴さや蕎麦特有の滑らかさを欠くあの舌触りが無い。ふのりを使うことでここまで上品な食べ物にした先人の知恵には感心するが、肝心のそばの風味は失われてしまったように思われる。しかし小嶋屋が新潟県内に6店鋪を持ち、全国に向けてへぎそばの販売を展開しているということはそれだけ愛好者が煎ると言うことだろう。
 こういうものだと思って食べれば美味しいし、食べ応えもある。