「わたや平沢店」小千谷

takasare2005-11-08

 西会津の道の駅を早朝出発してから地図を頼りの近道は何度か迷いながらの小千谷市着となった。福島県からのかすめるような新潟だが通った所は中越地震の中心部。山古志村への入り口もあったが、冷やかしにしかならないので通過した。通行止めの道路、崩れたままの山肌、軒先きの鋪装のひびや段差など傷跡は車から見えるだけでも痛々しい。
 小千谷市のメインストリートに出て、眼鏡屋さんを探し、弛んだネジを締めて調整してもらった。駐車した本屋に引き返し、向いのわたや平沢店に入った。郊外型ファミリーレストラン風の大きな店構えで新築のようだ。
 へぎ蕎麦は食べきれないので、もりそば(600円)にしてもらった。せいろに緑色の蕎麦がボッチもりで七つだされた。緑色はつなぎのふのりのせいかと思いながら箸でつまんだ。いわゆる腰はあるが、肝心の蕎麦の味香りが伝わってこない。そして太く長くつるつるしている。私の触感としては蕎麦と言うよりうどんの食感に近い。つけだれはカツオ出汁がしっかり効いていて美味しい。蕎麦猪口にも入っていて、濃いめの蕎麦湯をたっぷり楽しめた。蕎麦湯は、わさびとねぎを入れ、ごまをふりかけていただいた。和がらしがついていたのにはびっくりした。試しに食べてみたが、へぎそばには合うかもしれない。
 大切な蕎麦をなんとか美味しく食べようと工夫した結果のふのりつなぎ、上品な食べ物にはなったが、蕎麦の素朴さが減じられたような気がする。