アヤメ谷地から泣面山

takasare2005-09-20

 いつもの袴腰への第二登山口を通り過ぎその奥へ車を進めた。はじめての道ということになる。手入れが行き届いているのか、中野ダムから20?も奥とは思えない。すぐそこらにふつうの農家が現れそうな感じがする。袴腰の裏側に回り込むようにしながら高度をあげ、正面に袴腰の裏側が見えるように前が開けアヤメ谷地の看板が立っていた。
 まわりの低い山が豊かに木々を茂らせて土手のように取り囲み、緑色にうっすらと黄味を感じさせている。その中に、広く円形に谷地が形作られている。谷地とわかるのは、その部分が平になっていることと、
そこだけ、丈の高い枯れた草で覆われているからである。時期になると、そこがアヤメの花畑になるのだろう。看板にはアヤメ(ノハナショウブ)と書かれていた。袴腰の登山道にはあまり力を出してくれていない
この地区の道有林管理事務所がアヤメ谷地の標識をしっかり作っている理由がわかった。山中の湿原。アヤメの咲く頃は見事だろうと思った。そして忘れずに時期を見てこようと思った。
 あちらこちらに竜胆、ノコンギクガ咲いていた。湿原の中の方には薄紫の烏帽子のような花をつけてトリカブトがあった。
 アヤメ谷地から20分ほど走って泣面山の登山口に着くと、先着のバイクが1台停まっていた。大阪和泉市のナンバーがついていた。
 10時32分登りはじめた。 3mくらいの広さで刈り払われその中央付近に踏み跡がついている。すばらしい道になっている。ツルリンドウが咲いているかと思えば、赤紫の実になっているのもある。直登のような道だったけれど、30分で着くと書いてあったので、苦にならない。大きく一回ジグを切ったら、尾根に出た。尾根の向こう側は急斜面になっていてガレている。そのまま目を送って行くと、噴火湾の海につながり、南茅部のそれぞれの集落がわずかな平地を見つけて人々の営みを映している。尾根の上方は、岩峰があり、頂上はその向こうにあるようだ。尾根の下方は開けていて、三森山、雁皮、蝦夷松山、袴腰、烏帽子、横津そして駒ヶ岳が連なって見える。いつものように羊羹タイムをとり、水分を補給し、撮影を楽しんだ。休憩後登りはじめてすぐ、バイクの人が下りて来た。大阪の人がなんでこんな山に…と聞きたかったが、あまり話しをするのが好きでないのか、挨拶だけで終わってしまった。頂上はすぐだった。10時57分着。途中休みをいれて25分の登山だった。
 登って来た方向に樹林があるため360度というわけには行かないが、広い視界で景色を楽しめる良い山である。今日はsaさんがMTBで横津に登っているとのこと、目を凝らしたが見えなかった。
 帰路、岩峰を含めた山容を撮りたくなり、みんなで苦労しながらポイントを見つけて撮ったのがこの写真である。登ることだけ考えれば簡単な山だけれど、楽しい山である。
 イワツツジ カラマツソウの赤い実が印象的だった。