「神無月」大沼公園

takasare2005-08-20

 大沼公園駅前の十字路を公園広場のほうへ向かう左側にある。以前函館市内美原に開店し
いつのまにか無くなっていた。味を確かめる前だったので残念に思っていたが大沼に移っていた。木を基調とした店で、ロッジ風の喫茶店のような店構えである。一枚板のテーブルの脚は、足踏み式ミシンの脚を利用してあった。板壁には地元の写真家の風景写真が飾られている。メニューには酒、焼酎、酒の肴(公魚の筏焼きなど)もちゃんとあり、蕎麦前も落ち着いて楽しめそうだ。
 蕎麦は道産そばを石臼挽きで自家製粉したものを使っている。せいろ蕎麦(840円)を頼む。出てきた蕎麦は少し黒っぽい。2〜3本含むと、ほんのり蕎麦特有の甘さを感じる。たれは辛目のたれで少し渋さのようなものが口に残るが、わさびをつけて食べると全体調和が取れて美味しい。蕎麦湯は濃いがたれの方も強いので余韻が残る味わいになる。蕎麦、水切りなどの処理、店構え、メニューなど、店主の姿勢がしっかり見える店である。