己つつむごとく手に受く寒卵 卵が高価だった昔、結核だった母のために卵を得ようと父が手をつくしたり、鶏を飼ったりした。それでときどき我が家に母のための卵があった。腹をすかした食べ盛りの子どもには「なまじ無いほうがいいもの」という記憶がある。 …
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