秋桜

 町はずれの露天の駐車場。入ってきた無言の二人連れが無言のままに別れてそれぞれの車へ。先に一人がクラクション一つ鳴らして左折して出て行った。そのあともう一人の車が右折して出ていった。クラクション一つ、数時間後か若しくは明日にでもまた会えるからだろう。でもそれっきりになった別れが私にはあるような気がする。
    クラクション一つの別れ秋桜   未曉