合歓の花

 明日は自治会の草刈り、清掃日である。家周りは奥さんが日常的にやってくれているので私は裏の「国費無駄遣い道路」を含む、周辺道路のゴミ拾いをする。国費無駄遣い道路というのは江差縦貫道路は函館本線と国道五号線を高架橋でまたぎ超しているのにその側道は函館本線で行き止まりになっているという道路である。歩道がついて舗装までされている。行き止まりになっているが片方は二車線の市道につながっているため以前は自由に入り込むことができ、自転とができ、自転車で来た中高生の喫煙、夜中の暴走行為、粗大ゴミの放置場所という無法地帯になっていた。ともなってたばこの吸い殻、飲食の残骸などが散乱する場所だった。函館市に連絡してどちらの側道も農道のところで進入禁止の措置をしてもらったらゴミは極端に減った。悪いことも車さえ入られなくすれば防げる時代なのかもしれない。
 ゴミは減ったが私の清掃区域から外すつもりはない。楽しみが二つある。ちょうど若者がたむろしていたあたりに栗の木が四五本と合歓の木が五六本あって四季折々楽しませてくれるからだ。今は合歓の木である。見事なまでに花を咲かせている。色も形も独特なので見ていて飽きない。南国の感じがするのもエキゾチックでいい。
    合歓の花雨に開かん葉は眠らん   未曉