雪のすべり台

 連日だと2時間の雪掻きは少し応える。それでも我が家は掻いた雪を擁壁から落とせるのでだいぶ楽に出来る。今日で連続4日、擁壁に添って半円錐の雪山が出来た。
 向いの四兄弟が玄関に来て「今日遊んで良い?」と絶対遊ぶぞという表情で立っている。先日、「捨てた雪が擁壁の高さまで高くなっておじさんが良いと言ったら遊ばせるから」と言っていた。実はまだ達していない。あと30?あるが彼らにはひょういと飛び降りられる落差だからこっちの心配は通じない。
 一時間ほど彼らと遊んだ。私としてはなだらかなスタート台を平らにしスロープを造り、ステップを刻んで…と構想を描いていたのに上の三兄弟は滑走面を登ってずぶずぶ穴を開けてしまうし、橇を持たせてもらっていない末っ子は2M程ある落差のある擁壁の上から飛び降りて自慢げである。ずぼっと突き刺さるように三度も飛び降りるともう半円錐どころではなくなった。
 子どもに整った雪のすべり台はいらない。積み上げた雪山が有ればそれで充分なのだ。
    雪積めば塀より子等の突き刺さる   未曉