コンサドーレ昇格

 毎年出かけていたコンサドーレ札幌ドーム最終戦を今年はどうしようかと迷っていた。09年は曽田選手、10年は砂川選手と派手ではないが長くコンサドーレのために頑張ってくれた選手の退団を見送るために出かけた。今年はそんな思い入れも持てないし…と思っていたら、26日勝利して最終戦が昇格出来るか出来ないかを決める試合になってしまった。今年も行くことに決定。翌日ネットでチケット購入しようとしたら混んでいてアクセスに2時間待たされた。
 いつもはJRを降りてから目星をつけた蕎麦屋で昼代わりの蕎麦を楽しんでからドームへ向かうのだが今日はキックオフが早いし、3万人の入場が見込まれるというので駅からまっすぐ向かった。それでも長い行列に呑みこまれ、空いている席をやっと探して座ったらキックオフ15分前だった。記憶はワールドカップ、アルゼンチン対イングランド戦に溯った。
 先制点で沸き見知らぬ人同士が目を交わして頷き合っている。追加点でまた湧き上がる。3家族くらいで来ている子どもも親もみんなでハイタッチしている。大型スクリーンにリプレイされるゴールシーンにまた歓声が湧き上がる。勝利のホイッスルで歓喜の声がこだまする。しかし、争う徳島の情報が分からない。ピッチの上では走り込んできたチームスタッフと選手が抱き合って喜んでいるが内容は伝わってこない。勝利監督へのインタビューで昇格が分かったときにドームは大きな大きな歓声に包まれた。
 帰りのJRで一人祝杯を挙げながら考えた。「昇格だけれど3位なんだよな。J1から落ちてきたFC東京に大きな差をつけられて…。」
 今度こそフロントはしっかり考えなければならないと思う。コンサドーレにもいざとなれば集まってくるこれだけの潜在サポーターのいることをチーム自体がしっかり認識し直さなければいけない。J2からJ1への昇格という一段低いところの盛り上がりはもういい。名前先行の実績のない監督を連れてきてチームを壊してしまったり、外国人選手中心のチーム作りで昇格しながらその外国人選手を他チームにとられてしまったりでは、また一年降格になりかねない。フロントもがんばれ…だ。
 カップ酒もなくなってしまった。