町民文化祭

 七飯町民ではないし自分の俳句を見せるというのは気に染まないけれど、属している俳句サークルが七飯町の文化活動の一端なのでおつきあいで参加することになる。その文化祭が29,30日行われた。私は例年どおり、眠っていた感謝状を捨て少しの手間をかけた額に少しそれらしく細工をした小色紙を額装して出した。金は掛けない。
 俳句は人気がない。子どもは誰ひとり入ってこない。大人だって俳句に惹かれてというより、出品者の知人か親戚がおつきあいの一つとして入ってくるというのが多いから、観賞にはほど遠い速さで過ぎていく。
 それでも奇妙なもので、出品した俳句サークルの人がコーナーにいて、知人がふだんの無沙汰を謝りながら作品そっちのけでお喋りしていると、つられて入ってくる。そして狭いコーナーに入りきらないほどになり、置いてある作品一覧がたちまち少なくなる。
 町民文化祭というのは「おつきあい」の文化祭なのかもしれない。もしかしたら日本には「おつきあい」という文化があるのだ。きっと。
    元気てふ作品町民文化祭   未曉