江差二山を歩いた。元山、笹山、八幡岳三山のうちの笹山、八幡岳に絞っての歩きである。笹山への登りは道路に草が被っていて雨粒をのせたままの草で先頭の私はずぶ濡れだった。
 笹山はその山頂を神域とする山で、山頂には行けない。山頂手前には祠があり鳥居がある。参道である山道には三つの鳥居がある。登山口には注連縄が張られ、途中の水場も神域化されている。
    山頂の鳥居朽ちけりアキアカネ   未曉
 一転笹山から八幡岳への道は役所の管理らしく幅広の山道が出来ていた。日射しの下は夏だが樹間の緑陰は秋を思わせる空気になる。ここの山頂は展望があまり良くない。
    山頂の空半分のいわし雲    未曉